2014/04/10

PFIについて

 「PFI(Private Finance Initiative)」とは、
公共施設等の「建設」及び運営・維持管理」等を民間の資金及び技術を活用して実施する手法を意味します。  

 この「PFI」の導入により、国や地方公共団体で
①事業コストの削減
②質の高い公共サービス
の提供ができると言われています。     

 PFIについては、「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」(いわゆるPFI法)が制定され、実務上も急速に案件数が増えており、ゼネコン・建設業者にとっても、PFI案件を受注する必要が生じています。
 ただ、実際には、案件規模が大きいので、受注すればそれなりの実績にはなるのですが、入札コストが大きく、また、案件が長期に渡る上、関係当事者も多くて、案件によっては、スキームも複雑になるので、リスク管理・評価が非常に難しい案件であるともいえます。

 また、①事業コストの削減というのは、国及び地方公共団体からみたメリットですので、ゼネコン・事業者側からすると、採算が悪い案件であると評価することもあります。

 近時、タラソ福岡の件をはじめとして、PFI案件で破綻事例が出てきておりますので、リスク管理・評価などにさらなる注意が必要になってきています。

 特にPFI案件は、公共側の弁護士、レンダー側の弁護士は、大手法律事務所が受任しますが、建設業者・事業者側で経験が豊富な弁護士は少ない状況にあるような気がします。

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